「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」土曜夕方引っ越しへの経緯を記録!
ついにこの時が来てしまいましたね。
皆さんこんにちは。
今回は、テレビ朝日系列で放送されている「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」放送時間変更の話題です。
- 「日刊大衆」の報道→即日記事削除。立てられた一つの仮説とは。
- 東スポも2番組移動の報道、現実味の増す秋改編での移動。
- テレビ朝日が両番組移動を正式に発表。土曜夕方に左遷。
- 「ドラえもん」のちょこっと放送史
- 「ドラえもん」の放送時間の変遷
- 「クレヨンしんちゃん」の放送時間の変遷
数ヶ月前から、当ブログではドラえもん・クレヨンしんちゃんの放送回数が少なすぎじゃないかということについて、話題にしてきました。
▼記事はこちら
fukushima-anitv.hatenablog.com
その記事では、視聴率も合わせて集計してきましたが、まあ低いこと低いこと…
合体3時間SPや単独1時間SPを放送しても全くもって視聴率にブーストがかからない状態でした。
数年前は、合体3時間SPとかやると数%UPしていたのですが、最近は全くもって変化なし。
放送休止回数のカウントも過去最速ペースで、度々各種特番に放送が潰されてきました。
テレ東以外の民放で19時、20時にアニメやってるのって、テレ朝のドラとクレしんだけなんですよね。
— ふくしまアニメ&テレビ情報局 (@Fukushima_AniTV) January 7, 2018
じゃあ動かしてもいいでしょ!
ってテレ朝の編成も考えそうですが、この二つはそういうものじゃない気が。
テレ朝は、ドラえもんなんか1981年の秋改編以降ずーっと金曜夜でやってたのに、ドラ&クレしんを日曜朝なんかに持ってきたら…
— ふくしまアニメ&テレビ情報局 (@Fukushima_AniTV) February 16, 2018
放送時間の変遷
79年秋〜81年秋 帯放送や日曜朝、再放送有など様々に変化
81年秋〜2018年現在 金曜19時〜
(ただし87年秋〜89年冬まで 金曜18:50〜)
よくばりすぎかもしれないけど、ドラ→クレしん→Mステの流れは自分が歳をとっても残っていてほしいです
— ふくしまアニメ&テレビ情報局 (@Fukushima_AniTV) August 24, 2018
正直、もうゴールデンでの放送は限界に近いのではないか…と思いこんなツイートをしていた矢先のこと。
「日刊大衆」の報道→即日記事削除。立てられた一つの仮説とは。
2019年7月19日(ホラ吹き)雑誌『週刊大衆』のオフィシャルサイト、「日刊大衆」が「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」移動を報じます。
ある意味では、あることもないことも色々と記事に書くような大衆ですが、
日刊大衆は記事公開当日に、その記事(ドラえもんが「金曜夜7時から消える!?」“38年ぶり”枠移動のウラ側! )を削除。
この行為に、Twitterでは「ある意味公開したらヤバい内容で削除したのでは」という考え方が浮上しました。
この記事を書いた、雑誌「週刊大衆」は出版社「双葉社」の発行。
金曜19時枠で放送されてきた、「クレヨンしんちゃん」の原作は「双葉社」であることから、「クレヨンしんちゃん」の担当をする部署から、噂が流れてきて記事にしたのではという、仮説が立てられました。
つまり、普通のメディアは「間違いだったら」消しますが、
今回の記事は「あまりに正確でヤバすぎたから」消した、
という考え方がされたのです。
やはりこの報道が事実なのではないか…という考え方もなされる中で、飛び込んできた第二報は、
この「ヤバすぎた」記事に対する仮説がほぼ正解だったことを証明します。
東スポも2番組移動の報道、現実味の増す秋改編での移動。
2019年8月17日
「日刊大衆」の報道から約1ヶ月後。
「東京スポーツ(東スポ)」も、「日刊大衆」に近い内容の報道を行いました。
「東スポ」の報道は「日刊大衆」以上に信頼度は高いことから、移動が現実味を増し、「移動はほぼ確実では…」という考えが大勢を占め出しました。
2つのアニメが放送されていた金曜19~20時の枠には石原良純、長嶋一茂、高嶋ちさ子が出演する「ザワつく!金曜日」(金曜20時57分)を昇格させ、これまで20時台だった「ミュージックステーション」は21時からスタート。その空いた20時の枠にはマツコ・デラックスと有吉弘行の「かりそめ天国」(水曜23時20分)をブチ込む。
(略)
「現在、土曜の午前10時半から放送されている『裸――』を16時台に移動させ、その後に『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』と続ける方向で最終調整中です」(広告代理店関係者)
そして、5日後
2019年8月22日。
テレビ朝日が両番組移動を正式に発表。土曜夕方に左遷。
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』、10月から土曜夕方へ“お引越し”!#ドラえもん #クレヨンしんちゃん#土曜夕方にアニメタイム新設 #テレ朝POSThttps://t.co/tnQjcayPxA
— テレ朝POST (@post_tvasahi) August 21, 2019
10月から『ドラえもん』がド曜日へ!TVアニメ「ドラえもん」は10月5日(土)より、毎週土曜日午後5時からの放送に!!“新オープニングや”新コーナー”も登場するよ!お楽しみに!https://t.co/xEFRZBCkxO #ドラえもん #DORAEMON #ドラチャン #ドラえもんチャンネル pic.twitter.com/iROldpiD52
— ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) August 22, 2019
🔔情報解禁🔔
— クレヨンしんちゃん公式 (@crayon_official) August 21, 2019
『クレヨンしんちゃん』の放送時間が10月5日(土)より午後4時30分にお引っ越し~♪ 10月からの土曜夕方《アニメタイム》は、週末の極上のご褒美になること間違いなし! お見のがしなく~♪♪ #しんちゃん #ドラえもんは午後5時から #1時間SPの放送も決定 pic.twitter.com/QndnBzCH3D
テレビ朝日が移動を正式に発表。
これにより両番組の移動は確定事項となりました。
両番組は長い歴史の中で何度か放送時間の変更をしてきました。
「ドラえもん」のちょこっと放送史
「ドラえもん」がテレビ朝日で放送されるようになったワケ
「ドラえもん」は日本テレビ系で2クール放送された後、色々あって現在も「ドラえもん」を製作するシンエイ動画 が放映権を持つ状態に。
はじめ、よみうりテレビにアニメ化の話を持ちかけるも、失敗。
その時の企画書とシンエイ動画に、広告代理店の旭通信社(ADK・アサツー・ディ・ケイ)が加わり、各局へのセールスに乗り出しました。
1978年。テレビ朝日の株主であった小学館がアニメ化を目指し、根回しを開始。
そんな中。
テレビ朝日の編成部で19時〜23時のプライムタイムの時間帯を担当する、高橋浩が上司にドラえもんのアニメ化を提案するも、却下されてしまいます。
そこで、高橋は低視聴率の時間帯があったらそこを狙う作戦に切り替えます。
プライムタイムの視聴率の低さを問題視した、テレビ朝日の編成局長と編成部長は高橋に責任を問います。
高橋が、
18:50〜の番組が視聴率2%のローカル放送「ANN首都圏ニュース」では、プライムタイムが上がるわけがない。18:50〜19:00の番組が視聴率が取れる番組でなくては、というと
編成部長が
現在の 18:50〜19:00 ANN首都圏ニュースを
18:00〜18:30を全国ネットニュース
18:30〜18:50をローカルニュースにして、報道局に納得してもらった上で
新番組のための18:50〜19:00の10分をあけようという案を出します。
プライムタイムの視聴率アップを目指し、10分の企画案を募集したところ、社内外から88本にも及ぶ企画が集まります。
そこに「ドラえもん」も加えながら、企画内容を検討していると、ドラえもんアニメ化セールス中だった旭通信社が新番組のための18:50〜19:00の10分の状況はどうかを聞いてきます。
高橋がドラえもんを薦めると、旭通信社はアニメ「ドラえもん」のパイロット版を持参。パイロット版は編成部長にも好評でした。
なんとも色々ありましたが、最終的に1979年4月からテレビ朝日における、アニメ「ドラえもん」の放送がスタート。
テレビ朝日・旭通信社(ADK・アサツー・ディ・ケイ)・シンエイ動画という現在まで続く、タッグでの放送がスタートしました。
放送初期のちょっと変わった放送形態から、38年間つづいた金曜7時の放送。
なんとか、アニメ化にこぎつけた「ドラえもん」ですが、最初の2年半は
①本放送が18:50-19:00の10分間 月〜土のベルト放送を関東地方他で放送。
②それに加え、日曜朝に全国ネットで30分間の総集編として再放送を行う。
という特殊編成で放送されました。
これは、18:50−19:00の枠が関東ローカルのスポンサーしかつかないという事情から、日曜朝に全国ネットでスポンサーを付けて、制作費などを賄おうという算段でした。
特殊編成で放送を続ける中、「ドラえもん」は放送開始の翌年1980年から劇場版が上映され、大ヒットを記録するなど高い人気に。
1981年10月
その人気を受けて、テレビ朝日は「ドラえもん」をゴールデンタイムに昇格。全国ネットの金曜19:00〜19:30に放送される30分間アニメとなりました。
テレビ朝日のキラーコンテンツとして、大晦日には毎年再放送作品等を織り交ぜた数時間の年末特番が放送。特番はゴールデン昇格の1981年から放送が開始されことになりました。
一時期10分程度放送時間をずらしたこともありましたが、基本の放送は金曜7時。
1981年10月〜2019年9月までの38年間にもわたり、
金曜7時というおなじみの放送時間での放送が続けられてきたわけです。
「ドラえもん」の放送時間の変遷
1979年4月-1981年9月 月−土 18:50-19:00 + 日曜朝に30分の総集編再放送
1981年10月-1987年9月 金 19:00-19:30
1987年10月-1989年3月 金 18:50-19:20
1989年4月−2019年9月 金 19:00-19:30
2019年10月- 土 17:00-17:30
「クレヨンしんちゃん」の放送時間の変遷
1992年4月 - 1996年3月 月 19:00 - 19:30(30分)
1996年4月 - 2000年3月 金 19:30 - 20:00(30分)
2000年4月 - 2002年3月 金 19:30 - 19:54(24分)
2002年4月 - 2003年9月 土 19:00 - 19:30(30分)
2003年11月 - 2004年10月 土 19:00 - 19:28(28分)
2004年10月 - 2019年9月 金 19:30 - 19:54(24分)
2019年10月 - 土 16:30 - 17:00(30分)
まとめ
ということで、 軽くですが「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」の2番組放送時間変更への経緯やこれまでの放送時間をまとめてみました。
こうやって記録しとかないと、いつか忘れてしまいそうなので意外と大事だったりしますね。
この秋からは土曜16:30〜「クレヨンしんちゃん」
17:00〜「ドラえもん」の放送に放送時間が移動。
ここで気になるのは、
・各種映画のテレビ放送時間はどうなるのか?
・視聴率はどう変わる?
・ゴールデンSPとかやってくれるのか?
という点ですが、果たしてどうなるのでしょうかね。
これからの動きに注目です。
はい!ということで本日もご覧いただきありがとうございました!
以下の過去記事もぜひご覧くださいね!
fukushima-anitv.hatenablog.com
fukushima-anitv.hatenablog.com
Twitterのフォローもよろしくおねがいします!